バター輸入枠「50%増」のワケ 2019年度は2万トン

01/30 18:58
また、バター不足に見舞われるからなのだろうか。
農林水産省は30日、2019年度のバターの輸入量を大幅に増やすと発表した。

こんがりと焼かれたアツアツのトーストの上で、とろりととろけるバター。

東京都内のスーパーの乳製品のコーナーでは、バターは食塩不使用のものは3つだけ、そして食塩入りのものは、品切れになってしまっていた。

生鮮市場さんようの阿部芳邦取締役は、「お店としても切らすわけにいかないので、常にオーダーしている。あした、ほかのメーカーの物が入る。12個くらい」と話した。

買い物客は「ストックは1つ冷蔵庫でしています」、「ないと困る。主人がバター料理好きなので」などと話した。

そのバターをめぐり、農林水産省が30日に発表したのは、輸入枠の大幅拡大。

農水省は30日、19年度のバターの輸入額について、2018年度の1万3,000トンから50%以上増やし、2万トンにする方針を明らかにした。

なぜ今バターの輸入を大幅に増やすのか。

国内のバター生産量は、2009年度は8万トン以上。

しかし、2016年度はおよそ6万3,000トンまでに減少している。

一方、1kgあたりの価格を見ると、2007年度には1,000円を下回っていたが、2018年12月には、1,396円まで上がった。

このように、バターの原料となる生乳の生産減少が続く一方で、消費が増えていることなどから、輸入枠を拡大した。

国内では、そもそも生乳は、まず牛乳用として優先的に販売され、次に日持ちしない生クリームやチーズなどの生産に回る。

その残りがようやくバターなどに使われるため、生乳が不足すると、バター向けの量を十分に確保できないことになる。

そのため、過去には深刻なバター不足が発生し、小売店では購入制限を設けるなど、対応に追われた。

このような国産バターの不足を回避するために、あらかじめ輸入枠を拡大しようというのが今回の措置。

これまで、家庭用としては、あまりなじみのなかった“輸入バター”。

ニュージーランドのバターを扱う業者を訪ねてみると、最近は、お菓子やパンなどのメーカーで輸入バターの利用が増えているという。

国が輸入するバターは、主に工場や店舗向けの業務用。

20kg程度のバラバターや、1kgから5kg程度の小物バターの形で輸入されている。

農水省は、現在も家庭用の国産バターは、安定的に供給できているとしているが、業務用の国産バターを輸入バターに置き換えることで、安定供給を維持したい考え。

一般家庭で広く使われる食材だけに、店頭から消えることがないよう、万全の対応が求められる。

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