【独自】突然の交代劇“大人の事情” 消費者庁「ゆるキャラ騒動」

01/23 19:34
消費者庁が子どもの安全を呼びかける目的で作製したゆるキャラ、その名も「アブナイカモ」。

この「アブナイカモ」に突然、引退宣告が下され、混乱が広がっている。

2013年に、消費者庁で誕生したゆるキャラ「アブナイカモ」。

未成年の死亡原因で最も多い、誤飲や転倒などの不慮の事故に対し、「アブナイカモ!!」と注意を呼びかけるためのキャラクター。

オリジナルソングに合わせて、子どもたちが「アブナイカモダンス」を踊るなど、それなりに愛されてきた。

しかし今、この「アブナイカモ」が消費者庁から、“クビ”を言い渡され、大ピンチになっている。

21日に消費者庁で行われた会議で、会議に参加した委員は、「消費者庁が開発したものであるにもかかわらず、いきなり理由の説明もないまま、『消費者庁は使いませんから、もう使えません』みたいな形で言われると」と話した。

消費者庁は、3月以降「アブナイカモ」の使用をやめると、突然の方針転換を決定。

23日、岡村消費者庁長官の手元にいたのは、頭に188と書かれたキャラクター「イヤヤン」だった。

岡村消費者庁長官は、「これまでアブナイカモを積極的にご活用くださっていた方とも、今後は『イヤヤン』を一緒に育てていく形で連携を図り」と述べた。

イヤヤンは、「泣き寝入りは超いやや!」が口癖で、悪質商法などの相談に乗る、消費者ホットラインの番号「188」を広めるために2018年、誕生した。

消費者庁は、1つの省庁に2つのキャラはいらないと、「アブナイカモ」の使用をやめ、「イヤヤン」への一本化を進めている。

この交代劇の背景を取材すると、消費者庁の大人の事情が見えてきた。

消費者庁担当者は、「『アブナイカモ』が思ったほど浸透しなかった」とした。

「アブナイカモ」は、2014年のゆるキャラグランプリで1,191位、2015年も1,188位と下位に低迷。

熊本県庁のくまモンのような知名度がないことが理由として挙げられたのだが、さらに取材を進めると、「『アブナイカモ』は、前々長官時代のキャラ。現体制で、いつまでもそのキャラを使いたくないのだろう」といった指摘も。

この交代劇に怒っているのが、これまで「アブナイカモ」とともに活動を行ってきた人々。

長崎・大村市では、NPO(民間非営利団体)が中心となり、「アブナイカモダンスコンテスト」を開催してきた。
市長も自ら華麗に踊り、活動を支援。

「アブナイカモ」誕生以来、6年にわたり、子どもを事故から守るイベントを共に行ってきた、出口小児科医院・出口貴美子院長は、「子どもたち、保護者、わたしたちがやっている子どもの事故予防を、うまくカモがつないでくれて、非常にカモは、わたしたちにとってシンボルなんです。子どもたちにも、『なんでカモいないの?』と言われてしまう。説明できません、この理不尽な状況は」と話した。

消費者庁が、消費者月間のテーマとして掲げているのは、「ともに築こう 豊かな消費社会〜誰一人取り残さない〜」。

不慮の事故を防止するという本来の目的が、取り残されない対応が必要なのカモしれない。

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