韓国「実体わからぬ機械音」 日本の新証拠に反発相次ぐ

01/22 18:20
22日朝、韓国のテレビ局が放送したニュース番組では、「日本が当時の(レーダー照射の)探知音を公開しました。探知音が録音された時間や場所など核心の情報はないまま、“一方的な主張”だけを続けました」と、日本が公開した探知音について、“一方的な主張”だと切り捨てた。

戦後最悪といわれるまでに凍りついた、日韓関係。

いわゆる徴用工をめぐる問題では、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は1月10日、「日本政府は、もう少し謙虚な姿勢を持つべきだと思う」と述べ、菅官房長官は1月11日、「極めて遺憾であります」と述べていた。

そして、レーダー照射問題では21日、防衛省は動かぬ証拠として、火器管制レーダーの音を公開。

そのうえで、韓国側との協議継続は困難として、打ち切りを表明した。

これに対し、韓国側は21日、「(音声情報は)実体のわからない機械音だ。(協議中断に対し)深い遺憾を表明する」と述べ、一夜明けた22日の会見でも、「低空威嚇飛行に対する謝罪をもう一度私どもは要求しましたし、この立場に変化はありません」と、日本に謝罪を求める考えをあらためて主張した。

今回のレーダー照射問題をめぐり、韓国のSNS上では、「日本は韓国の主敵です。また挑発したら戦争も辞してはならない」など、確認できた範囲では、多くが日本に非があるとする意見。

少数ながら、「マスコミどもがいくら文大統領に加勢しても、日本の方が信じられる。見苦しいまねはもうやめろ」といった、韓国政府を非難する意見も見られた。

一方、中国のSNSでは、「韓国を応援します」、「わたしは日本を信じている」と、意見が分かれていた。

韓国側が日本への謝罪を求める中、岩屋防衛相は22日、「自衛隊の能力が推察される非公表の客観的証拠もふまえれば、自衛隊機が照射を受けたことは明らかであるというふうに考えている」と述べ、日本の主張の正当性をあらためて強調した。

自衛隊関係者は、「政治的には幕引きとなったけれど、感情的なしこりは残るし、(共同訓練などへの)影響は大きいですよ」とした。

これまで韓国側に謝罪や処罰を求めていた自民党は、22日の国防部会で今後の対応を話し合った。

石破元防衛相は、「韓国の言っていることに、われわれは同意したわけでも何でもない」と述べた。

中谷元防衛相は、「韓国側が全く事実を公表せず、誠意を示していないということは、極めて遺憾ではないか」と述べた。

国防部会に先立ち、日韓議員連盟の常任幹事を務める自民党・二階幹事長は、「常にこの(日本と韓国の)関係は、厳しい関係にあるという自覚を、自民党および日本国が持っておく必要がある。少々のことがあっても、じたばたすることなく慎重に対応していきたい」と述べた。

真相究明を求めていた日本側から協議の打ち切りを表明するというこの展開に、釈然としないという人も多いと思うが、防衛相経験者の1人は、北朝鮮問題や米朝対立が激化する中、これ以上、日韓関係を悪化させるのは、中国や北朝鮮に利するだけで得策ではないとしている。

例えば、北朝鮮問題ならば、日米韓がバラバラに北朝鮮にアプローチするよりも、3カ国が1枚岩で非核化を求めたほうが当然圧力は高くなる。

一方、ある外務次官経験者は、「毅然(きぜん)とした外交という人がよくいるんだけれども、平時に毅然とした外交をやっても、相手も強く出るだけで、武力解決をしない以上は、このような決着もやむを得ない」としている。

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