【独自】「スキマある部品」使用製品を出荷 KYB免震ダンパー

11/02 14:15
免震や制振装置の検査データの改ざんが発覚した「KYB」で、新たな事実が判明した。

免震装置のオイルダンパーを組み立てる際に、部品に隙間があるにもかかわらず、製品が出荷されていた。

KYBは、性能検査で問題はなかったとしているが、現在は出荷を止めていて、専門家は安全性への疑問を指摘している。

KYB子会社元従業員は、「締まり切っていない状態でも、そのまま出荷する」と話した。

ネジが締まり切らず、隙間があったと証言する、KYB子会社の元従業員の男性。

免震オイルダンパーを組み立てる際、何らかの不具合で、部品のネジの締め込みが途中で止まり、1mmから3mm程度の隙間が生じた。

元従業員の指摘に対し、KYBは、性能検査で問題はないとして、隙間がある製品の出荷を続けていた。

KYB子会社元従業員は「本来はロットの端面とピストンの端面が合体して、くっつかないといけない」、「仮に締まり込んでなくても、試験の時に一番短い距離まで縮める距離であれば、出荷していました」と話した。

FNNの指摘に対し、KYBは「締め込みに隙間がある製品は、確認できただけで、少なくとも3〜4年前から出荷していた」という事実を認めたうえで、「性能検査や耐久性に問題なく、不適切な対応はなかった」としている。

しかし、現在は出荷を止め、隙間がある製品は廃棄しているという。

さらに、「すでに出荷された製品が、どの建物で使われているか把握できない」としていて、事実上、現状の確認はできなくなっている。

専門家は、経年劣化による安全性への問題を指摘している。

ダンパーにくわしい東京理科大・高橋治教授は「大きな想定外の地震や、今後60年間とか使っていく中では、相当不安があると思う」、「オイルダンパーは精密機械なので、3mm(の隙間)という数字は許される数値でない」と話した。

また、ダンパーを製造している別の会社は、取材に対し、「もし隙間があれば、確実に廃棄する。出荷はあり得ない」と回答している。

国交省も事実関係の確認に乗り出していて、国交省はKYBに対し、第3者委員会に事案を報告し、安全性を検証するように指示をしている。

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