エコパークに不法投棄で謝罪 南アルプスで物議

10/30 20:05
南アルプスのエコパークで繰り返されていた、ゴミの不法投棄。
30日午後、ゴミを捨てていた宿泊施設側が会見を行い、謝罪した。

うっすらと色づき始めた、南アルプス。
豊かな自然が広がるこの山中に、ぽっかりと謎の隙間が。

ここが、問題の現場だった。

特種東海フォレスト・山田英紀社長は、「この事態に至るまで、認識し得なかったこと。これ自体が、私の不徳の致すところだと思っております。山に対する、あるいは自然に対する思いを裏切る行為。誠に申し訳なく、おわび申し上げます」と述べた。

“山への裏切り行為”とは、いったい。

軽トラックの荷台から、プラスチックのバケツを降ろす2人の男性。
袋を取り出すと、煙のようなものが舞い上がっているのがわかる。

これは、10月19日に、焼却灰やごみの不法投棄をとらえた映像。

ごみが捨てられたのは、静岡市の中心部から50kmほど北。
4年前、自然環境の保護と地域発展の両立を目的とした、ユネスコのエコパークに登録された南アルプスの山中。

ぽっかりと隙間が空いたように見える場所。
この土地の所有者は「特種東海製紙」という会社で、そのグループ会社が運営する宿泊施設、「椹島ロッヂ」がすぐ近くにあり、登山客も多く訪れる場所。

ごみの投棄をめぐって、30日に会見を行った、ロッヂを運営する会社。
会見での説明によると、「焼却できない分について、投棄していたということになります。アルバイトの方、およびうちの社員が動いていることになる。5〜6年前から、今の通りに処理されていたと確認している」と、なんと、ロッヂの従業員がごみを投棄してきたという。

特種東海フォレストは「トップシーズンの時は宿泊者が多くなるので、焼却できずに、そのまま生ごみを持って行った。プラスチックのバケツで、1日だいたい30〜50Lくらい」と述べた。

椹島ロッヂでは、複数ある山小屋から、ごみをヘリなどで運び、集まったごみのうち、焼却した可燃ごみや生ごみの大部分を、この場所に投棄していたという。

写真をよく見てみると、葉物野菜なのか、緑色の葉っぱのようなものや、ダイコンのような白い円筒形のものが見える。

特種東海フォレスト・山田社長は、「こちらの(親会社の)私有地について、生ごみを投棄しているという認識を持っていましたが、不法という認識を持たずにいた」と述べた。

親会社の所有地ということで、「罪の意識はなかった」という説明。

しかし、芝田総合法律事務所・芝田麻里弁護士は、「許可を得ていない場所での投棄は、廃棄物処理法に違反し、罰則の対象になる。肥料として使用されている実態がないかぎり、自分の土地であっても、廃棄物を捨てることは許されません。法人の場合には、最高刑で3億円以下の罰金になります」と述べた。

特種東海フォレスト・山田社長は、「(静岡市の)調査に積極的に協力し、ご指導に対し真摯(しんし)に向き合って、改善に向けた取り組みを行ってまいりたい」と述べた。

静岡市は、大変残念なこととしたうえで、29日、警察に情報提供を行い、事業者に対しては、詳細な内容の報告を求めていくとしている。

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