“風呂に目薬” 変化を感知 高性能「いぶき2号」

10/29 17:46
地球温暖化を監視する任務を負って、宇宙へと旅立った「いぶき2号」。
その驚きの高性能とは。

29日午後1時8分。
「いぶき2号」、「ハリーファサット」を乗せたH2Aロケット40号機は、種子島の澄み切った青空を宇宙へ向かって真っすぐに進んでいった。

打ち上げ後の会見で、三菱重工関係者は、「ロケットは計画通り飛行し、『いぶき2号』、『ハリーファサット』を正常に分離」と語った。

29日午後1時8分、鹿児島県の種子島宇宙センターからの打ち上げに成功したH2Aロケット40号機。

今回、空のかなたへと運ばれたのは、2機の地球観測衛星。

1つは、UAE(アラブ首長国連邦)の「ハリーファサット」。

初めて自国のエンジニアだけで開発した衛星とあって、島には、多くの関係者の姿も。

打ち上げの際には、サングラス姿で祈ったり、涙をぬぐう女性の姿もあった。

そして、搭載されたもう1つの衛星が、日本の「いぶき2号」。

打ち上げを見守るパブリックビューイングに来ていた、「夢はロケット技術者」という男の子が、その役目を教えてくれた。

小学4年生の男の子
「二酸化炭素の量を測って、温暖化の状況とか、がんばって知らせてもらいたい。温暖化を止めたい」

「いぶき2号」のミッションは、地球温暖化の監視。
地球表面に反射する太陽光を分析し、空気中の二酸化炭素やメタンなど、温室効果ガスの濃さを観測する。

「いぶき2号」は、2009年に打ち上げられ、現在も地球を周回しながら観測を続ける「いぶき」の後継機。

その初代「いぶき」と比べ、二酸化炭素の観測精度は、およそ8倍に大幅アップした。

その観測精度の高さを例えるならば...。

水を張った浴槽に、赤い水を2滴垂らす。
2回ほどかき混ぜただけで、もう、ほとんど色はなくなってしまった。

しかし、「いぶき2号」のセンサーは、この変化すら見分けることができるという。

加えて、「いぶき2号」には、従来の二酸化炭素などに加え、一酸化炭素の観測機能も新たに追加された。

工場や車の排ガスなど、人間の活動で排出される二酸化炭素には、一酸化炭素が多く含まれ、植物や動物から排出される二酸化炭素と見分けることが可能になった。

また、PM2.5や、すすの濃度の推計も可能で、今世紀後半に温室効果ガスの排出を実質ゼロにすることを掲げた「パリ協定」の各国の削減目標が、達成されているかどうかを検証する役割も期待されている。

新たな宇宙の目は、上空613kmから、地球温暖化に目を光らせることになる。

(鹿児島テレビ) (鹿児島テレビ)

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