日中“連携アピール”裏に「脅威」 あす首脳会談

10/25 20:10
日本の総理大臣として、7年ぶりに中国を訪問している安倍首相。
友好ムードを演出する裏で、経済や軍事で勢力拡大を狙う中国に、26日、首脳会談ではどう向き合うのか。

日本時間午後4時すぎ、安倍首相が中国・北京に到着した。

日本の首相が中国を公式訪問するのは、2011年の野田前首相以来、7年ぶり。

出発に先立ち、安倍首相は、「この訪問を通じて、両国関係を新たな段階へと押し上げていきたい」と述べた。

経済分野での協力を強化し、さらなる関係改善を目指す考えを示した。

一方の中国政府は。

24日、華春瑩報道官は、「中国と日本はアジアの重要な国であり、世界2位、3位の経済体として、一国主義と保護主義に反対し、多国間主義と自由貿易を守るために、重要な責任を背負っている」と述べた。

一国主義と保護主義に反対という言い方で、アメリカファーストを強めるトランプ大統領をけん制。
日本との連携をアピールした。

加えて、中国は先週、中国で生まれたトキのつがいを日本に提供。

26日に行われる首脳会談では、安倍首相が新たなパンダの貸与を中国側に求める方針。

歴史問題などでの日本批判を封印し、日本にすり寄っているようにも見える中国。

その理由とされるのが、トランプ大統領が仕掛けている中国への貿易戦争。

その激化をにらみ、中国には、日本との関係を改善し、経済面で日本と協力したい意向があるとみられている。

しかし、そうした一方で、25日も中国の公船4隻が、日本の尖閣諸島周辺の接続水域を航行。

また、北京で行われている安全保障問題に関する国際会議で、中国の魏鳳和国防相は、「南シナ海は、中国固有の領土であり、一寸たりとも譲歩しない」と発言。

FNNが入手した、2018年7月下旬の南シナ海・スビ礁の人工島の映像では、いくつもの巨大な建物が確認でき、3,000メートル級の滑走路も見える。

中国が軍事拠点化を進める実態が鮮明となっている。

さらに、中国は「グアムキラー」と呼ばれ、グアムのアメリカ軍基地への攻撃が可能な、最大射程4,000kmの最新鋭中距離弾道ミサイル「DF-26」を実戦配備した。

トランプ大統領の意向で、INF(中距離核戦力)全廃条約の破棄について説明するため、ロシアを訪問しているアメリカのボルトン大統領補佐官は、「もしINF全廃条約に中国が参加していたら、彼らはすでに条約に違反するほどの弾道ミサイルを保有している」と述べた。

INF条約を破棄する理由に、中国やイランなどのミサイル能力が向上していることも挙げた。

そうした中で、中国を訪問した安倍首相。

25日は、李克強首相と懇談し、平和友好条約締結40周年のレセプションに出席する予定で、26日、習近平国家主席との首脳会談に臨む。

関係改善を図る方針の一方で、日中の急接近はアメリカを刺激する可能性もあり、安倍首相は、中国との間合いの取り方に神経を使うことになりそう。

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