激セマ住宅に香港市民困窮 背後に中国マネー

10/24 12:45
24日開通した、世界で最も長い海の上を通る橋。
トンネルを含め、全長およそ55kmにわたり、中国本土と香港、そしてマカオを結んでいます。

これまで、陸路でおよそ4時間かかっていたところが、この橋を使うと45分に短縮され、一帯の経済活動が、ますます盛んになると期待されています。

その一方で、香港では、中国本土からのチャイナマネーの流入で、すでに困った事態が起きています。

近年、住宅価格が高騰し、一部市民が、極端に狭い部屋に住まざるを得ない事態になっているといいます。

そうした香港の厳しい住宅環境にフォーカスしました。


トイレとキッチンが並ぶ狭い空間。
子どもが遊んでいる2段ベッドの上の段は、物であふれている。

丁小霞さん(40)は、香港中心部のビルの中に作られた、わずか7.5平方メートルの部屋で、2歳半の娘と暮らしている。
家賃は、およそ6万円。

丁小霞さん
「虫がいる...。狭くて物が多いから、どこかから来る」

「息苦しいし、子どもが遊ぶ場所もないし、とてもつらくて、かわいそう」

「この場所しかないから、学校に上がったら、どこで宿題させたらいいか...」

丁さんは、娘を預ける親戚がいないため、仕事に行けず、毎月およそ13万円の香港政府の支援金で暮らしている。

しかし、家賃や光熱費で半分以上がなくなり、生活は楽ではない。

香港では、丁さんのように、極端に狭い部屋で暮らす人が20万人いるといわれている。

その原因の1つは、中国本土からの投資マネー。

香港の住宅価格は、2008年のリーマン・ショックで落ち込んだが、その後、およそ4倍に高騰した。

価格の安い公営住宅の募集では、1,300の部屋に対し、およそ6万件の申し込みが殺到する状況で、入居は5年待ちといわれる。

デモ隊代表者
「香港は、うまく使われていない土地がたくさんある。土地がないわけではない」

住宅不足の改善を求め、デモも行われ、市民らは、ゴルフ場の土地などを利用し、住宅を供給するよう求めている。

一方、厳しい住宅事情を逆手に取り、利益を上げる、したたかな人も。

伍冠流さん
「奥さんが、この部屋の中で自殺をした」

伍冠流さんは、住人が住人が練炭自殺した部屋などを相場より4割ほど安く購入し、貸し出して利益を上げる、「事故物件王」といわれている。

家賃が高騰する中、相場より安いため、入居希望者は多いという。

香港とマカオ、中国本土を結ぶ海上の橋の開通で、人と物の交流がさらに増えると予想され、香港の住宅価格に影響があるかもしれない。

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