「砂漠のダボス会議」にも影 サウジ記者殺害

10/23 20:17
サウジアラビア人記者の殺害をめぐり、トルコの大統領が、捜査の内容を明らかにする方針。
世界から向けられた疑惑の目は、サウジアラビアで始まった国際会議にも影を落としている。

サウジアラビア政府を批判してきた、ジャマル・カショギ記者の死亡事件から3週間。

トルコにある総領事館で、「口論から殴り合いになり、カショギ氏は死亡した」と説明しているサウジ側に対し、カショギ氏が死亡するまでの音声記録など、数々の証拠を握っているとみられるトルコのエルドアン大統領が、事件について、声明を発表することになっている。

一国の大統領自らが、捜査結果を公表する事態に発展した今回の事件。

焦点となっているのは、ムハンマド皇太子自身が、事件に関与していたのかどうか。

高齢のサルマン国王の名代として、33歳の若さで国政を指揮し、脱石油を目指す経済改革を断行してきたムハンマド皇太子。

日本時間23日午後3時、サウジアラビアの首都リヤドでは、ムハンマド皇太子自らが主宰する国際会議が始まった。

初めて開催された2017年の会議には、ソフトバンクグループの孫正義社長など、世界各国から経済のトップリーダーが出席。

サウジの威信をかけた一大行事で、「砂漠のダボス会議」とも呼ばれている。

2017年10月、ムハンマド皇太子は、「このプロジェクトは、古い投資家や企業を対象としていません。この世界で新たなものを創造しようと夢見る人たちのプロジェクトです」と語っていた。

しかし今回、サウジ総領事館でカショギ氏が死亡した事件を受け、アメリカIT大手のグーグルや自動車大手のフォード・モーターなど、多くの企業が、相次いで参加を見送った。

主催者であるムハンマド皇太子は、会議に先立ち、アメリカのムニューシン財務長官と会談。

日本時間午後5時すぎ、ムハンマド皇太子の肝いりのイベントが始まったが、皇太子の姿は見えなかった。

さらに、こんなトラブルも。

会議のウェブサイトがハッキングされ、ムハンマド皇太子がカショギ氏に刃物を突きつける、ショッキングな画像に...。

ハッキングされた会議のウェブサイト
「中世みたいな政治をしているサウジ政府は、世界中のテロ活動の資金源である」

会議に出席した人は、「(この会議を)欠席する人も多い。でもサウジは結局、このまま進むと思う。サウジは、いいこともしていると思うし」と語った。

本来であれば、経済を議論する場であるはずの会議も、事件に振り回される形となっている。

カショギ氏の死をめぐり、今も残る多くの謎。
サウジの対応が、さらに問われている。

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