日曜安全保障 巨大ハリケーン 日本の安保に影響?

10/21 18:52
日本を取り巻く安全保障問題を、わかりやすく深堀りしていく、「日曜安全保障」。
21日のテーマは、「ハリケーン『マイケル』が日本の安全保障にもたらす影響?!」。
能勢伸之解説委員の解説です。

生野陽子キャスター「先日、アメリカ南部に上陸したハリケーン『マイケル』が、日本の安全保障にもたらす影響、ということなんですけれど、ハリケーンが日本の安保にどう影響してくるんでしょうか?」

能勢解説委員「ハリケーン『マイケル』は、フロリダ州にあるティンダル空軍基地に配備されている、F-22Aラプター・ステルス戦闘機を破壊したと報じられました。もともと、ティンダル空軍基地には55機配備されていたんですが、そのうち33機は別の基地に避難させたものの、残った機体のうち17機が、ハリケーンでやられてしまったと報じられたんですね」

生野キャスター「全部避難させれば良かったんじゃないでしょうか?」

能勢解説委員「本当はそうなんですけども、動かしたくても動かせない機体があった可能性があるわけなんですね」

生野キャスター「その理由は?」

能勢解説委員「トランプ大統領は自ら、飛べなかった理由を、『修理中で、中にはエンジンを外していた機体もあった』と説明しているんですね。究極のステルス機ともいわれるF-22Aは、超音速巡航で飛べる利点があるものの、機体の表面が傷みやすいともいわれていて、何回か着陸するとメンテナンスが必要になって、その間は飛べないということになってしまうんですね」

生野キャスター「F-22って、よく耳にしますけど、そういった弱点があったんですね」

能勢解説委員「空中戦を得意として、空を支配する戦闘機ともいわれているんですが、ほかの戦闘機は加速しないと超音速に達しないんですけども、F-22は、加速しなくてもすぐマッハ速度に到達できる、それでステルス機ですから、敵地の上空に敵のレーダーに気づかれないように侵入して、そして突然、爆弾やミサイルが現れる、ということもあり得るわけなんですね」

生野キャスター「やはりすごい能力ですけど、沖縄のアメリカ軍嘉手納基地にも、よく来ていますよね」

能勢解説委員「そうなんです。F-22は対北朝鮮の切り札の1つで、中国にも、にらみを利かせられる。ただ、これまで全187機のうち、任務可能な機体は6割程度といわれて、110機余りで全世界をローテーション展開していたんですが、任務可能な割合が半分以下に下がった状態のところへ、今回のハリケーンの災害で機数も減ってしまって、単純計算で、80機余りでロシアとにらみ合っているNATO(北大西洋条約機構)にも回しつつ、日本にもということで、足りるのかどうかなんですね」

生野キャスター「確かにそうなってきますと、日本の安全保障に影響が出てくる可能性がありますね」

能勢解説委員「トランプ大統領は、ティンダル基地で破損したF-22を修理すると表明したんですけど、ついでにバージョンアップも図られるかもしれないんですね。これは、コンピューターのソフトとハードをグレードアップすることで、災害を乗り越え、より強力なF-22にするということになりかねない。強いアメリカの象徴でもあるといわれるF-22なんですが、世界の安全保障と切っても切り離せない、そんな感じがしますね」

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