「キャッシュレス社会」どこまで? 現金大国ニッポンの未来

10/09 19:15
今、わたしたちの買い物の形が変わりつつあります。
現金もレジも不要のキャッシュレス社会。
この動きは、どこまで広がりを見せるのでしょうか。

9日、東京・秋葉原駅の近くにオープンしたローソンの実験店舗。

都心の狭いスペースでも買い物がしやすいように、さまざまな工夫を凝らしている。

例えば、揚げ物や総菜は、自分で商品を選んで取る、セルフサービス形式となった。

通常は、店員がケースから出す「からあげクン」などのホットスナックを、客が自分で手に取るセルフ式に。

レジの混雑時などにも商品が選びやすくなった。

来店客
「店員さんに言うの、恥ずかしいときもあるので、こういうセルフサービスはありがたい」

さらに、4月から実証実験を進めてきた新しい支払い方法も。

スマホの公式アプリを使って、商品のバーコードを読み取れば、店内のどこにいても現金を使わず、キャッシュレス決済が可能。

来店客
「列が短くなるとか、決済が早くなるとかが非常に期待されるので、ぜひ使ってみたい」

キャッシュレス化をめぐっては、1歩進んだ「次世代型」の店舗を導入する動きも。

商品を手に取ったお客さんが、レジを通さずに、そのまま店の外へ。
実は、支払いは終わっている。

これは、アメリカの企業が開発した「レジ無人化システム」を紹介する映像。

客が商品を手に取ったり、棚に戻したりする動きを天井に設置されたカメラが認識し、スマホの専用アプリを通じて、店の外に持ち出した商品が、自動的にキャッシュレスで決済される。

アメリカの企業が、日本企業と手を組み、2019年初めにも日本に試験店舗をオープンする予定で、2020年の東京オリンピックまでに、1,000店以上を導入したいとしている。

海外では、すでにこのようなキャッシュレス店舗の実用化が進んでいて、2018年1月、アメリカ・シアトルにオープンした「Amazon Go」もレジのない店舗。

現在アメリカに5店舗と、数を増やしている。

日本にも訪れようとしている、本格的な「キャッシュレス社会」。

街の人からは...。

キャッシュレス派 会社員・20代
「(手持ちは)3,500円くらい。(財布の中の金額?)普段、これくらいが多い。お金持ち歩かなくていいので。あと記録が残る」

現金派 主婦・60代
「(手持ちは)1万6,700円。今は、現金の方が多い。目に見えて金額がわかる。(キャッシュレスは)なかなか頭がついていかなくて」

キャッシュレス化を望む声が上がる一方、根強い現金主義の声も聞かれた。

ちなみに、現金を入れる財布などの革製品を扱うお店では...。

バッグ信濃屋・半田忠久社長
「(完全にキャッシュレス化したら?)困ります。キャッシュレス化が進んだときの『提案商品です』というのが、まだ出てきていないのが現状」

野村総合研究所がまとめた、各国のキャッシュレス決済の比率。

2016年時点では、韓国が96.4%と最も高く、アメリカが46%、インドは35.1%。
これに対し、日本は19.8%と、低い水準。

安倍首相は5日、「この3年間が勝負。誰でも、どこでもキャッシュレスで支払い・送金サービスを受けられる社会を実現する」と述べた。

政府は、2025年までにキャッシュレス決済の比率を40%に引き上げる目標を掲げていて、将来的には、世界最高基準の80%を目指すとしている。

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