「気温1.5度上昇」世界で何が... 異常気象リスク深刻化

10/08 18:54
列島各地で、季節外れの暑さとなったこの3連休。

地球温暖化が進み、気温が1.5度上昇したら、世界はどうなるのか。
国連がまとめた、注目の報告書が公表された。

3連休最終日、雲1つない青空が広がった愛知・名古屋市。
気温は、平年を4度上回る28.2度まで上がり、街では、上着を脱いで歩く女性や、携帯用の扇風機を使う女性の姿が見られた。

連休初日の6日は、新潟・三条市で最高気温36度を観測し、10月の国内最高気温を更新。

街の人は、「暑いですねぇ。もう10月なのに、こんなに暑いなんて思わなかったです」と話した。

さらに、7日も静岡市清水区で34.3度となったほか、東京都心でも32.3度と、10月に入って2度目の真夏日となった。

街の人は、「ちょっと想定外です」と話した。

季節外れの暑さが続く中、韓国・仁川(インチョン)で開かれている、国連のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)が、8日、注目の報告書を公表した。

IPCC イ・フェソン議長は、「世界の平均気温が1.5度上昇するという、特別な報告書です。これまでIPCCが発表してきたものの中で、最も重要な報告書の1つです」と述べた。

報告書によると、世界の平均気温は、18世紀後半の産業革命の前と比べて、すでにおよそ1度上昇していて、このままいけば、2030年から2052年にかけて、さらに0.5度上がり、1.5度上昇するおそれがあるとしている。

これにより、猛暑や豪雨などの異常気象が増加。

洪水や干ばつなども深刻化し、地球環境に大きな影響が出る見通し。

日本では2018年7月、埼玉・熊谷市で5年ぶりに国内最高気温を更新する、41.1度を記録。

街の人は「うだるような暑さですね...。こんな暑さは、経験したことない」、「異常気象ですね」などと話していた。

各地で40度超えが相次ぎ、特に東日本では、統計を取り始めて以降、「最も暑い夏」となった。

今回、IPCCの報告書では、1.5度上昇した場合と、温暖化対策の国際的な枠組みである「パリ協定」で目標とする、2度上昇のケースを比較。

それによると、2度上昇した場合は、1.5度上昇した場合に比べ、海面が10cm高くなり、生活が脅かされるおそれがある人は、最大で1,000万人増えると指摘した。

そのうえで、将来的に気温上昇を1.5度に抑えるためには、二酸化炭素の排出を、2050年前後に実質ゼロにする必要があるとしている。

2018年8月、環境省が公開した、およそ80年後の西暦2100年の天気予報。

2100年の天気予報「予想最高気温をご覧ください。東京、名古屋で44度、大阪で43度。北海道の札幌でも41度と、記録的な暑さが続きそうです」

これは、有効な温暖化対策が講じられない場合の、国連機関による予測をもとに作成されたもので、環境省は、危機意識の共有に役立てたいとして公開した。

IPCCの報告を受け、今後、温暖化対策が協議されるが、各国の利害が対立していて、対策を強化できるかは不透明な状況。

公式Facebook 番組からのメッセージ

FNN
FNNプライムニュースデイズ
FNNプライムニュースイブニング