日曜安全保障 “北”融和ムードの裏の“暗闘”

10/07 19:03
日本を取り巻く安全保障問題を、わかりやすく深堀りしていく、「日曜安全保障」。
7日のテーマは、「“北”融和ムードの裏の“暗闘”」。
能勢伸之解説委員の解説です。

生野陽子キャスター「7日、ポンペオ国務長官が訪朝しました。9月に行われた南北首脳会談で、北朝鮮は、非核化を早期に終わらせる意思を表明しましたが、この融和ムードの裏で起きている駆け引きについて、能勢さんの分析です」

能勢伸之解説委員「一見、良好な関係をアピールしていた南北首脳会談のあと、北朝鮮側のメディアは、9月24日付で『好戦狂は、3,000トン級潜水艦の進水式劇を広げておいて、力を通じた平和は、政府の揺るぎない安保戦略などと騒いでいる』という論評記事を載せていたんですね」

生野キャスター「融和とは程遠い論評な気がしますが」

能勢解説委員「そうなんですね。好戦狂って誰のことかなと思ったんですが、3,000トン級潜水艦というのは『島山安昌浩(トサン・アン・チャンホ)』のことらしいですね。南北首脳会談前の9月14日の進水式で、『力を通じた平和は、韓国政府が追求する揺るぎない安保戦略』と言っていたのは、文在寅(ムン・ジェイン)大統領その人だったんです」

生野キャスター「北朝鮮が名指しした韓国の潜水艦は、どんな潜水艦なんでしょうか」

能勢解説委員「2020年ごろ就役するんですが、北朝鮮の弾道ミサイルをにらんでなのか、発射装置が6基。これに弾道ミサイルが搭載されるとみられています」

生野キャスター「北朝鮮は、脅威に感じたのかもしれませんけど、韓国も、なぜ融和ムードに水を差すような行動をとるんですか」

能勢解説委員「実は、4日に平壌(ピョンヤン)入りした韓国統一部の趙明均(チョ・ミョンギュン)長官が、10月1日、議会で『北朝鮮が、核兵器を20個から60個持っている』と証言したんですね。南北ではなく、米朝首脳会談を重視する北朝鮮に、韓国もしっかり見ているからなと、くぎを刺したのかもしれないですね」

生野キャスター「韓国としても、北朝鮮を簡単には信じないという意図も見られますが、一方、アメリカ側はどんな動きを見せているんでしょうか」

能勢解説委員「哨戒機が、カナダとニュージーランドから1機ずつ、そしてオーストラリアから2機、嘉手納基地に来ているんですね。これは、瀬取り監視の役割をするといわれているんですが、北朝鮮を経済的にとことん締め上げる、そんな背景も見え隠れするんですね」

生野キャスター「融和ムードの裏で、熱い駆け引きが繰り広げられていますが、北朝鮮側も10月2日に朝鮮中央通信を通じて『北朝鮮の終戦宣言は、非核化と交換する取引の対象ではない』と表明。このタイミングでのポンペオ国務長官の訪朝を、どう見ますか」

能勢解説委員「今回のポンペオ長官は、米朝首脳会談の日程・場所、そして議題を詰めなければならないはずなんですね。北朝鮮が、終戦宣言について当然としているのか、それとも経済的に苦しいから棚上げしてもいいと考えているのか。そのあたりを見極めるのが、最大のミッションの1つになるのではないでしょうか」

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