スーパーから牛乳が消えた なぜ...原因を緊急取材

09/12 20:11
北海道で先週起きた地震の影響が、食卓にもジワリ広がる中、首都圏のスーパーでは、北海道産の牛乳の陳列棚が空っぽに。その原因を緊急取材しました。

12日、茨城・日立市の港に北海道から到着した巨大な船「ほくれん丸」。

ピーク時には、牛乳およそ100万リットル分の原料を運ぶ、いわば「牛乳船」。

しかし12日、都内のスーパーを訪ねると、北海道産の牛乳は売り切れていた。

首都圏の牛乳に今、何が起きているのか。

牛乳の原料となる生乳の生産量で、国内シェア5割以上を誇る北海道。

牛乳の一大産地を襲った最大震度7の地震。

発生直後は、停電などにより、多くの酪農家が搾乳すら、ままならない状態となった。

さらに、およそ500頭の牛を飼育している牧場。
断水の影響で、生乳を出荷できない状態が続いていた。

安平町の牧場では、断水のため、器具の洗浄ができず、生乳の出荷ができない状態が続いていた。

しかし、浄水場の水を確保することができるようになり、11日の夕方から出荷が再開されている。

複数の牧場から出荷された搾りたての生乳は、タンクローリーで釧路市の港に集められ、さらに船で20時間かけて、茨城・日立市の港に運ばれる。

12日午後2時半、日立市に到着した「ほくれん丸」は、農産物や生乳などを載せて、釧路 - 日立間を毎日往復している大型船。

船からは、生乳が入ったタンクローリーが続々と降りてきたが...。

ホクレン運輸・日立営業所の松井勇樹さんは、「(きょう港に来たのは)例年に比べて、約半分というところ。きょうも30台積載しておりますけど、例年でいうと、50台から60台くらい」、「数量回復を期待したい」などと語った。

まだ、通常の台数の半分程度の量にとどまっていた。

北海道からの生乳などを加工している関東の牛乳工場には、どんな影響が出ているのか。

茨城・古河市のトモヱ乳業の工場に運び込まれた生乳は、まず成分の検査を受け、ごみなどの不純物が取り除かれる。

その後、殺菌され、大型タンクに一時保管。
製造ラインに移されたのち、牛乳パックに充◯(じゅうてん)し、出荷される。

一見、順調に生産されているように見えるが...。

トモヱ乳業 株式会社・小川澄男専務は、「(生乳が)だいたい必要量の50%から60%しか入ってきていない。台風の影響と地震の影響で、極端に少なくなっている。注文量の半分、昨年の半分くらいしか供給できていないというのが実態。一刻も早い回復を祈っているところです」と語った。

原料不足のため、6つの生産ラインのうち、半分以上を停止。
さらに、給食用の牛乳を優先するため、スーパーなど小売店向けの出荷が減っているという。

そこで、都内のスーパーを取材すると、北海道産の牛乳はあったものの、残りはわずか。

お客さんが次々と手を伸ばし、瞬く間に売り切れた。

客は「孫とかが飲むから...」、「『牛乳がないなんて考えられない』って言われるから、買いに来た」、「(きょうは)これ2本だけ。いつも6本か8本買うんだけど...」などと話していた。

また、店頭には、北海道地震の影響により、入荷ができなくなっておりますといった貼り紙が貼られていた。

店では12日、北海道産の牛乳の特売を予定していたが、入荷が激減したため、急きょ、ほかの産地の牛乳を追加した。

東京・足立区のおっ母さん食品館 北千住店・入江輝男店長は、「60〜70ケース頼んでいるが、10ケースちょっとしか、現状集まっていない。ほかの(産地の)商品で、なんとか対応している状況。(ほかの産地の)商品も、もしかすると出荷調整ならびに欠品という形になってくるのではないかと。それが一番怖いところですね」と話す。

客は「(北海道産を)買ったことで還元できるのだったらしたいけど、ない分は、ほかの(産地の)もの買うしかないです」、「ほかの(産地の)もの買うしかないじゃない? だって毎日飲んでいるもの」などと話していた。

首都圏にもジワリと影響を及ぼし始めた、北海道産牛乳の品不足。

今後の見通しは...。

農林水産省によると、今の時期、都府県で消費される牛乳のうち、3割が北海道産。
ほかの7割は、北海道以外の都府県産だという。

北海道産については、確かに品薄なものもある。

店によっては、ないという店もあるということだが、そのほかの地域については、問題なく生産されていることがわかった。

北海道産についても、乳業工場は次々に再開しているため、元に戻りつつあり、必要な分だけ買うということ、不要な買いだめは控えた方が良いという。

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