冷え込む中節電“長期化” 「震度7の町」に土石流のおそれ

09/12 17:57
震度7の地震から7日目。12日も厳しい冷え込みとなった北海道では、長引く節電が被災者の生活を直撃。
さらに、新たな危険に警戒が高まっている。

地震発生から7日目。
12日朝、弟子屈町(てしかがちょう)川湯で、最低気温氷点下0.1度を記録し、北海道は、9月中旬として初めて、2日連続の氷点下となった。

厚真町のボランティアセンターには、11日を上回る多くのボランティアが次々と集まってきていた。

冷え込む中でのボランティア活動。
あるチームが3人1組で向かったのは、とある一軒家。

部屋の中は、足の踏み場もないほどグチャグチャの状態。
高齢の女性が1人暮らしをしていたこの家を、あの日、震度7の揺れが襲った。

重たい家財道具を移動させるのは、男性にとっても、かなりの力仕事。

住人は「こんなになるとは思わないよね。ありがたいです」、「(1人では?)1人でも、女の人は全然(できない)」などと話した。

ボランティアによる作業で、倒れた家具などは、ほぼ元どおりになった。

ボランティアは、「僕らが来た時、ちょっと安心した顔をされていたので、良かったなあと思いますけどね」と話していた。

一方、深刻化しつつあるのが、震災ごみの問題。

札幌市南区のごみ処理場は、10日に稼働を再開したが、停電で溶けてしまい、販売できなくなった冷凍食品などが、大量に持ち込まれていた。

ここに集まるごみの量、普段は15メートルぐらいの高さということだが、25メートルを超えてしまっていた。

清掃工場担当者は、「焼却できる量は、1日600トンと限られているので、追いついていない」と語った。

この状況を受け、処理場では、急がないごみは、1週間ほど待ってほしいと呼びかけている。

今回の地震でストップした北海道最大の火力発電所・苫東厚真発電所。
周囲では、液状化現象が起きていた。

地震による損壊で、発電所の全面復旧は11月以降になる見通しで、冬を控えた北海道では、今後も節電への高い意識が求められる。

むかわ町民は「北海道は、これからびっしり電気が必要になる。電気がないと、なんでもかんでも、みんな凍っちゃう」、「(今度停電した時への備えは?)はっきり言って、あんまり考えていない。今まで、そういう生活がなかったから」などと話していた。

こうした中、ホームセンターでは、必要物資の品薄状態が続いている。

札幌市のホームセンター。
空いたスペースには、ガスボンベが積まれていたが、すっかりなくなっていた。
そして、カセットコンロもなくなっている。

カセットボンベ、さらには、灯油を入れるポリタンクも品切れ。

店によると、ガスボンベ、カセットコンロ、電池などは入荷するものの、すぐに売り切れる状態だという。

北海道・小樽市で暮らす人のツイッターには...。
「まずい! 2〜3日前まであった、昔ながらの乾電池で点火できるポータブルストーブが、どこにも売っていない」

投稿者によると、電池式ポータブルストーブは、小樽市内のホームセンターや家電量販店など5店舗で品切れ。

厚真町民「これが、電気がいらないストーブ。こういうカセットの給油式の」

電気がなくとも暖をとることができる、カセット式のストーブ。

厚真町民「夜になったら、これでしのごうかなと」、「電気はなるべく使わないように」

地震の影響は、本州で行われる北海道物産展にも及んでいた。

愛知・名古屋市の百貨店で、12日から始まった北海道物産展。

地震発生を受け、参加を予定していた5店舗が、出店を見合わせた。

大正時代に創業した、むかわ町の老舗シシャモ店も、地震により、大きな問題に直面。
電気が途絶え、冷凍庫が使えなくなり、冷凍庫探しに奔走したという。

大野商店・大野秀貴代表社長は「停電が、これ以上起こらないことを祈るばかりですね」、「計画停電も、何回も冷凍庫の電源が落ちますと、負担がかかりますし。早い電源の復旧ですね」などと語った。

急がれる被災地の復旧。
しかし、震度7に見舞われた、あの町では、新たな危険が明らかになった。

最大震度7を観測した北海道・厚真町を流れる厚真川。

揺れによって崩壊した土砂が流れ込み、水がせき止められてできる土砂ダムが、4カ所で発生していることがわかった。

大雨で土石流が発生するおそれがあり、土砂の撤去作業が進められている。

一刻も早い不安の解消が待たれる北海道。
小学校3年生の女の子が書いた手書きのメッセージには、「みんなで力をあわせてがんばろう」とあった。

(FNN取材団) (FNN取材団)

公式Facebook 番組からのメッセージ

FNN
FNNプライムニュースデイズ
FNNプライムニュースイブニング