散乱した野菜...食卓に“打撃” 「震度7」から5日目

09/10 17:34
震度7を記録した北海道の地震から5日目。
今も続く停電や断水により、乳製品や野菜、そして魚など、食卓への影響が拡大している。

最大震度7の揺れに見舞われた、北海道・厚真町。
町にあるJAの倉庫では、見上げるほどの高さに積まれたコンテナが崩れ、ジャガイモやカボチャなどが散乱していた。

JAとまこまい広域厚真支所の小寺裕則さんは、「入り口まであったので、2日かけて減らした。(かなり傾いているが、出荷することは?)下に落ちたのは手で拾って、いいものと悪いものを分けて...」と話した。

毎日およそ40トンの野菜などを出荷していたが、地震後、ゼロになった。

JAとまこまい広域厚真支所の小寺裕則さんは、「片づけだけで、まだ1週間以上はかかる。必死に復旧作業しているけれど、それが終わらないかぎり、農家さんからの受け入れができない状況なので...」と話した。

日本の食料供給基地、北海道を襲った大地震。
わたしたちの食卓への影響を緊急取材した。

最大震度7の地震発生から5日目。
北海道で、20%の節電要請や広い範囲での断水など、自由な生活が続く中、影響はわたしたちの食卓にも及んでいる。

北海道は、ジャガイモやカボチャ、タマネギなど、さまざまな農作物の生産量が全国1位を誇る、まさに日本の食料供給基地。

むかわ町のカボチャ農家では、出荷の最盛期に向け、大量のカボチャが出荷を待っていたが、ガソリン不足などの理由から、地元の農協がトラックを手配できず、出荷ができない状態になっていた。

かぼちゃ農家の石崎憲一さんは、「トラックの手配ができないのと、その関係で、荷物が出て行っていない状況」、「(カボチャの値段は上がるのか?)そうですね。需給バランスが崩れると」などと話した。

漁業への影響も深刻。
解禁されたばかりの秋サケ漁。
2018年は豊漁が期待されていたが、停電の影響で製氷機が停止し、保存や運搬に使う氷を十分に確保できなくなったため、漁の一時延期を余儀なくされた。

漁師は、「(秋サケ漁は)1日から解禁だったけど、製氷機も電気だから動かないからね」と話した。

また、函館では10日、地震後初めてのイカ漁が再開されたが、依然、不漁が続いている。

東京・築地市場では、スルメイカの相場が地震前のおよそ2倍に高騰。
2018年は出足が好調だったサンマも、地震前の2倍以上の高値となるなど、影響は首都圏にまで広がっている。

今なお、各地で断水が続く北海道。
震度6強を観測した安平町では、酪農に影響が。

1頭あたり、1日におよそ100リットルもの水を必要とする乳牛。
金川牧場では、乳牛など450頭分の飲み水を確保するため、近くの川を1日に8往復もする日常が続いている。

さらに、停電により北海道の多くの乳業工場が一時操業を停止。
そのため、多くの酪農家が生乳を持ち込めず、廃棄せざるを得ない状態に追い込まれた。

金川牧場の金川幹夫社長は、「工場の方も動いていないということで、(損失は)300万〜350万円です。捨ててる牛乳の金額だけで」と話した。

農水省によると、10日、道内39カ所の工場全てが稼働にこぎつけたことから、生産体制回復への期待が高まっている。

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