街が水没「どこでも起きる」 特別警報5年で16回

07/11 19:39
未曽有の豪雨から5日。これまでに亡くなった人は175人。安否不明者は91人にのぼっている。
岡山・倉敷市の真備町で、水没する車から間一髪救出された74歳の坪井さん。

坪井さんは、「わたしも冷静に考えて、ガラスを下ろして内圧と外圧を一緒にしたくらいで、出られるというのは思っていたんですけど...」と話した。

元々、自動車関連の仕事をしていたことから、車の構造を熟知していたというが、坪井さんは、「50年、今までこんなに(水が)来たことない。助けていただいてありがとうございましたという、率直な気持ちです」と話した。

自前の水上バイクで救助を行った人もいた。

水上バイクで救助していた、内藤翔一さんは、「まさか自分の地元で(水害が起きると)考えてなかった」と話した。

住民が経験したことがないと話す大水害。

しかし日本では、そのまさかの事態が確実に増えている。

3年前に、北関東や東北を襲った豪雨でも鬼怒川が決壊して、多くの家屋が浸水し、犠牲者も出た。

1年前の7月に発生した九州北部豪雨では、福岡と大分両県で40人の命が失われた。

東京理科大学 土木工学科の二瓶泰雄教授は、「今回のような大きな災害は、全国いろんなところで起きる可能性がある。(地球温暖化により)雨が集中的に降るようになり、短時間の大雨が降ったり、台風が巨大化するといわれている」と警鐘を鳴らす。

確かに、1時間に80mm以上の降水量を記録した年間の大雨発生回数は、記録開始当初と比べ1.7倍に増加。

また、大雨に関する特別警報は、運用が始まった2013年以降、11日までに16回も発令されている。

そして、被害が増えている背景として、二瓶泰雄教授は、「(人口増加で)いろんなところに人が住むようになって、山のそばとか川のそばに住むようになってきた。すなわち土砂災害・洪水災害のリスクの高いところに、人が住むようになってきている」と指摘した。

今回、多くの人が被災した倉敷市では、市役所に支援金の給付などに必要な罹災(りさい)証明書の発行を求める列ができていた。

被災による不安と混乱が続く中、復興に向けての道筋はまだ見通せない状況となっている。

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