過酷暑さに大量の土砂も... 被災者たちの“3つの戦い”

07/11 19:24
未曽有の豪雨から5日。これまでに亡くなった人は175人。安否不明者は91人にのぼっています。
被災者は、どんな思いで今、過ごしているのか。
被災者の“3つの闘い”に注目しました。

11日午後4時ごろ、広島・東広島市八本松町。
こちらでは、貯水池のダムから水があふれ出ていた。
これにともなって、川上東部保育所一帯に避難指示が出ている。

さらに午前中には、広島・福山市神辺町で池が決壊。
一時1,600世帯に避難指示が出された。

10日は、府中町で榎川が氾濫するなど、被災地の緊張は続いている。

こうした中、愛媛・西予市では、ボランティア活動が始まった。

粘土のような土砂を運び出す力強い姿に、ボランティアに手伝ってもらった住人は、「助かりますよ、本当に。猫の手も借りたいくらいですから、涙出るくらいにありがたい。本当にね、助かります」と話していた。

西日本を襲った豪雨による犠牲者は増え続け、これまでに175人が死亡、依然、91人の安否がわかっていない。

5人が死亡、2人の安否がわからなくなっている広島・坂町。
この町で、2次災害の危険、過酷な暑さ、そして大量の土砂との3つの闘いを強いられている被災者を取材した。

避難所がある、夜の坂町。
まず印象的なのは、昼間よりも川の流れる音が、非常に大きく感じられた。

川の音が響く周囲に家の光はなく、わずかな街灯の明かりがあるだけ。
地元住民は、「ここは電気もついて、水も出るから、まだ(家に)いられる」と話した。

二次災害の危険と隣り合わせの中、近所の人たちと不安な夜を過ごしていたのは、木原良和さん、69歳。

木原さんは、「怖いですよね。今度から台風来たりとか、大雨が降るといったら、ずっとトラウマになってくる。もう、どうしていいかわからない」と話した。

一夜明けた町には、夏の太陽が照りつけ、隣の広島市では11日、最高気温32度を観測。
過酷な暑さの中で、土砂の撤去作業が行われていた。

木原さんの家でも、スコップでの土砂の撤去が始まっていた。

床下に、多くの泥が流入してしまっていた。
床下に棒を差し込んでみると、深さ4cmほどの土砂が流れ込んでいた。

さらさらとした砂ではなくて、完全に泥。
こういった泥が、下に堆積してしまっていた。

さらに、庭にまで入り込んだ土砂の撤去作業を手伝わせてもらうと...。

倉田大誠キャスター「これだけの土砂ですよ。本来、ここ削ってみてわかったんですけど、砂じゃないですね。わかりますか、この音。石なんですね、石。石だった部分が全部...」

流れ込んだ土砂には、がれきが混じり、撤去作業の妨げとなっていた。

そして、作業開始から2時間。

倉田キャスター「どうですか? ようやく...」
木原さん「見えてきました。なんとか」
倉田キャスター「少し見えてきましたね」
木原さん「復興の兆しが」

土砂で覆われていた庭も、2時間の作業でようやく、元の地面が見えるようになった。

しかし、復旧に向けた作業は、まだ始まったばかり。

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