避難所で不安の声...物資が不足 豪雨被害

07/10 17:34
西日本を襲った豪雨により、あわせて150人の尊い命が奪われた。
あの雨から、10日で5日目を迎えたが、午前中、広島・府中町で榎川が氾濫した。

氾濫した榎川上流を見てみると、川の水位が落ち着いているようにも見えるが、橋の下に土砂、そして木くずがたまってしまうことによって、水位は相当上がっていたとみられる。

なぜ川の水があふれ出てしまったのか。

あたり一帯は、一軒家の住宅地が広がっているが、この川よりも低いところに家があるエリアが多い。

そのため、氾濫から7時間たった今も、たびたび、けたたましいサイレン音とともに、避難指示の勧告がなされている。

その時、住民はどうしていたのか。
着の身着のまま、急勾配の墓地に向かって足を進め、高台に避難をしていた。

必死だった。
そして、氾濫する川の様子を見つめていた。

あの雨から、ここ2日間、3日間、本当に天気がよかった。
しかし、ここへ来て川の氾濫。

住民は、本当に困っている。
しかし、それでもあすへの1歩を頑張って踏み出すために、復旧作業が続けられている。

榎川が氾濫し、自動車が流されている様子が確認できる。
流されて、ガードレールに引っかかっている状況のようだった。

茶色く濁った川の水があふれ出し、道路と川の境目がわからない状況になっているのは、広島・府中町。

10日午前、町内を流れる榎川が氾濫し、周辺住民に避難指示が出された。

雨が上がっていた地域で、突然起こった川の氾濫。
原因は、住宅街にある橋の欄干部分にあった。

ここにたまった大量の流木に、川の水がせき止められ、付近からあふれ出したものとみられる。
近くに住む人は、「どうなるのかね。絶対漬かると思う、上まで。水かさ増えるのかな」と話していた。

住宅街にあふれ出した濁った水は、付近にあった車などを押し流した。

被害の拡大が懸念される被災地では、過酷な暑さの中、各地で安否不明者の捜索活動が続けられている。

数人の安否が確認できていない、広島市安芸区の矢野東地区では、午前5時すぎから、消防による捜索活動が行われていた。

重機を使って、車や大量のがれきを撤去しながら、捜索が続けられる広島・熊野町。
その現場には、捜索隊に付き添われ、花束を持ってきた男性の姿があった。

一方、被害を受けた広島・坂町の避難所では、不安な気持ちを口にする人も...。

避難してきた人は、「すごく不安なんですよ。泣きたいくらいなんですよ。でも、どうしようもない。ほんとに、1歩踏み出さなきゃ何もできないし、1人じゃないので、家族もいるので、どうにかなる。1人だったら、どうしていいかわからない」と語った。

町の広い範囲が水没した岡山・倉敷市の真備町では、新たに14人の死亡が確認された。
大半が高齢者だった。

その真備町近くにあるスーパー。
不足している物資を買い求める人がいる一方、商品は十分ではないという。

こうした物資の不足が、被災地では深刻化している。

真備町から、車でおよそ20分のスーパー。
紙皿などの消耗品が完全に売り切れてしまっていて、供給が追いついていないという。

被災地にいる男性は、「避難している場所だったら、水・食料、そのへんだと思います」と語った。

被災地では、道路の寸断などの影響で、物資が届けられない状態が続いているという。

命は助かった。
しかし、そのあと生きていくための物資が届かない。

安倍首相は10日朝、被災地のコンビニなどへの物資輸送車両を緊急車両扱いとするということなどを含む支援策を発表した。

具体的には、自宅で日常生活を送る物資が不足している地域のコンビニ向けの車両は、現在、一般車両は通行できない山陽自動車道も特別に通行を許可するというもの。

また、避難所の環境改善に向けては、水・食料・仮設トイレに加え、工事業者とともに大量の空調機器を運び込んでいる。

この支援の多くは、自治体からの具体的な要請を待たずに、政府が直接輸送する、いわゆる「プッシュ型支援」の形をとっている。

ただ、こうした支援物資が、どこに行けば受け取れるのかということに関しては、政府は、ツイッターなどで情報提供はしているが、別々に支援活動をしている自治体の情報を全て網羅しているとは言えず、支援の受け取りに関しては、情報の偏りが懸念される事態ともなっている。

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