死者100人超...捜索続く 被災地で暑さとの闘い

07/09 17:52
死者100人以上を出した、平成史上最悪の豪雨。
一刻も早い救助を待っている方がたくさんいる。

また、9日は暑さとの戦いもあった。

記録的な大雨は、街を一変させた。
被災地へ向かう道は、大渋滞。

西日本を中心とした今回の大豪雨。
9日午後4時50分の時点で、死者108人、安否不明者62人を数え、大雨災害として甚大な被害をもたらした。
平成に入って最大の被害となっている。

各被災地からは水が引き、被害の全容が明らかになってきた。

最大の被害が出た広島県では、行方不明の家族を捜す父親の姿があった。

記録的豪雨の深い爪痕。
さらに、被災地では、暑さとの過酷な闘いも始まっていた。

倉田キャスターが取材に向かったのは、今回の大雨で最も大きな被害が出た広島県。
およそ80人の患者らが孤立しているという病院へと向かう道中は、土砂崩れにより、通行規制となっていて、車では先に進むことができない。

その先に進むと、シャベルを持ち、地面を掘り起こしている2人がいた。

安否不明の息子を捜す父親は「息子が乗っていたんですが、まだ身元が不明なんです」、「通勤で通るのですが、広島向けに(車で)下りてきている途中に、金曜日の7時半くらいに、夜の、『木が倒れているから動けんよ』という話を、携帯で息子の嫁と話をしてて、話の途中でゴーという大きな音がして、そこから(通信が)途絶えた」と話した。

6日から行方がわからなくなっている息子を捜す男性。
使っていた車は発見したものの、付近に息子の姿はなかったという。

安否不明の男性を捜す叔父は「72時間までとなると時間ないんですけど、冷静にこの状況を考え、なるべく早く見つけてあげたい」と話し、安否不明の息子を捜す父親は、「自分の息子がこういうことになるとは、夢にも思ってないです」と話した。

死者16人を出し、3日間の雨量が400mmを超える地域もあった岡山県。

冠水被害がひどかった倉敷市では、「窓開けて! 窓開けて、(車の)外に出ないと危ない」と叫ぶ男性の姿が。

水圧で開かなくなった車のドア。
中にいた高齢の男性は、なんとか、窓を開けた男性に引っ張り出され、九死に一生を得た。

橋の上から、ぼうぜんとわが家を見つめていた女性は、「水が引いて家に行ったあとが、すごくショックだと思う。今は行けないから」と話した。

倉敷市真備町では、およそ1,200ha、東京ドームおよそ256個分のエリアが水に漬かった。

患者らおよそ300人が一時孤立していた、まび記念病院では、徐々に水が引き、被害の全容が明らかになった。

まび記念病院 事務部長・入澤晃巳さんは「電子機器類は、1階の物は全滅だと思います」と話した。

水が引いた1階部分に入ると、天井にまで泥水の跡が残り、診察室には物が散乱。
時計は、0時50分で止まっていた。

コンビニの駐車場では、雨の影響か、トラックの後輪が塀に引っ掛かってしまっていた。

水が引いた街の景色は、これまでと一変していた。

玄関には、水につかり、泥まみれの車が。
家に1歩入ると、げた箱は倒れ、2階に上がる階段も、泥だらけに。

中は足の踏み場もなく、さまざまなものが散乱していた。

20人以上が犠牲となった愛媛県。
濁流と化していた川は静けさを取り戻したものの、川沿いに立つ家は、見るも無残な状態となっている。

山肌が大きくえぐられ、土砂と大量の木々が海に流れ込んだ宇和島市でも、行方不明者の捜索活動が続けられている。

行方不明者の親戚は、「(最後に会ったのはいつ?)3日前ですね。その時は雨が降ってなかったので、影響がなかった。(会話は)その時が最後ですね」と話した。

気象庁は9日、東海や近畿、中国、そして九州北部地方などが梅雨明けしたとみられると発表。
片づけをする住民たちに降り注ぐのは、照りつけるような夏の日差し。

ここ宇和島市では、最高気温31.7度を観測。
被災した住民が最も求めていたのは。

被災者は、「水が出ることだな。水がないと、掃除も何もできないでしょ」と話した。

宇和島市では、あちらこちらで断水被害が起きており、川から水をくむ住民の姿も。

土砂崩れに河川の決壊、そして、街の冠水。
記録的豪雨からの復旧は、まだまだこれから。

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