IT技術者不足に産官学連携

05/15 16:05
ビジネスのαな感性に注目する「αism」。
IT分野でも深刻な人材不足。
救世主として期待されているのは、バングラデシュの若者です。

一生懸命、日本語を話す、ヒジャブを身につけた女性。
技術革新が進む日本の救世主になるかもしれない、彼女たちの正体とは。

宮崎市にある宮崎大学。
ある講義をのぞいてみると。

日本語の授業の一環で、ビジネスマナーとして、おじぎを学んでいた。

思わず照れ笑いしたのは、アイシャさん(23)。
バングラデシュの大学で、コンピューターサイエンスを専攻していたIT技術者。
4月から宮崎大学に通っている。

その目的は。
アイシャさんは、「日本のIT会社で働きたいです」と語った。

AI(人工知能)やIoTなどの技術革新が進む日本だが、深刻なIT人材不足に悩んでいて、2030年には、およそ59万人の技術者が不足するといわれている。

一方で、バングラデシュでは、毎年140万人の若者を労働市場に輩出しているが、彼らには、十分な働き口がない。

双方の問題を解決するため、JICA(国際協力機構)が、政府開発援助の一環として、技術者育成に乗り出した。

バングラデシュに白羽の矢が立った理由は、働き口がないだけではない。
JICA南アジア部・高橋暁人さんは、「日本の情報処理技術者試験においても、バングラデシュ人がトップの成績を収めるなど、数学とITの分野については、非常に優秀な人材がそろっている」と語った。

実はバングラデシュは、優秀なIT技術者が多く、NASA(アメリカ航空宇宙局)やグーグル、サムスン電子などが積極的に採用していて、今後は、人材争奪戦が激化するとみられている。

今回は、20人のIT技術者の募集に対し、1,800人の応募が殺到。
彼らは3カ月間、母国バングラデシュで日本語を学んだあと、宮崎大学で日本の風習を学びながら、宮崎市内のIT企業で就職を目指す。

宮崎大学には、国立大学としては珍しい、イスラム教徒のためのお祈りの場がある。

学食でも、豚肉を使用していないことが表示されるなど配慮が。
受け入れ態勢は万全。

アイシャさんは、「魚はハラルです。毎日、魚食べます。おいしいです」と話した。

現在は、大学の寮で暮らすアイシャさん。
ノートを見せてもらうと、漢字の書き込みも。

午後、アイシャさんらが向かったのは、宮崎市内のIT企業「キャリアビート」。
ここでインターンシップを経験した後、7月からは、正式採用されることが決まっている。

基礎知識は、バングラデシュの大学ですでに習得しているため、与えられた課題もクリア。

キャリアビートの常原 愛社長は、「伸びしろというか、ポテンシャルがすごくあるんじゃないかなっていうふうに思うので、どんどん勝手に走ってくれるんじゃないか、成長してくれるんじゃないかなっていう期待があります」と語った。

アイシャさんは、「バングラデシュと日本で、ITテクノロジーは同じです。新しいITテクノロジー勉強したいです」と話した。

バングラデシュのIT技術者は、日本の人材不足の救世主となるか。
JICAは、今後3年間で、300人の技術者育成を目指すとしている。

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