南北急接近で米どうする 朝鮮半島情勢激変も!?

01/10 12:26
2018年の注目のニュースが分かる取材部リポート。平昌(ピョンチャン)オリンピックをきっかけに、南北が急接近する朝鮮半島の今後の情勢について、フジテレビ国際取材部・北川陽介デスクの解説です。

今後を見通すうえで、特に注目をしたいのが、2つのポイントです。
「対話は広がるか?」、あと、「懸念はあるのか?」です。

(対話は広がる?)
9日の南北会談には、北朝鮮最大の交渉相手のアメリカ、圧力重視の日本は、直接関わっていません。
南北融和の動きが今後、アメリカと北朝鮮の直接対話にまでつながるかが、最大の焦点です。
それが実現すると、一時は戦争間近とまでいわれた朝鮮半島情勢が、がらりと変わる可能性があります。

(この南北の急接近。北朝鮮を取り巻く国際社会の雰囲気には、どういった影響を与える?)
それを見定めるヒントとなるのが、1月16日にカナダで行われる、北朝鮮問題を話し合う外相会合です。
この会合ですけれども、アメリカなど十数カ国程度が参加する見込みです。
南北会談の当事者の韓国も招待されています。
会合では、北朝鮮への圧力強化を話し合うとされていますが、南北会談や北朝鮮との対話について、どこまで肯定的なやり取りが行われるかが、「対話ムード」の広がりを図る鍵となります。

(2つ目のポイント、「懸念」については?)
北朝鮮の核放棄に向けた道筋が、まだ不透明なままだということです。

(核の問題といえば、アメリカや日本は、対話の前提条件ということで位置づけてきた)
そうですね。
ただ韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、南北対話と同時並行で進める考えを示しています。
ただ、具体的なプランというのは、明らかになっていません。
9日の南北会談では、韓国が核問題を持ち出しても、北朝鮮は「われわれの核兵器は、アメリカを狙ったものだ」、「韓国を狙ったものではない」と取り合いませんでした。
核問題が置き去りのまま、対話だけが進むと、結果的に核・ミサイル開発を既成事実化してしまうおそれがあります。

(最近、北朝鮮が弾道ミサイルの発射準備を進めているというふうに報じるアメリカのメディアもあったが、この懸念については?)
その後、ミサイル発射の具体的な兆候というのは、明らかになっていません。
ただ、北朝鮮がオリンピック前の今なら譲歩を引き出せるとふんで、突然、強攻策に出る可能性がないとも言い切れません。
もし、アメリカとの緊張が再び高まると、対話を進める文在寅大統領も、その対話を維持するのか、中断するのか、難しい判断が迫られることになります。

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