撮影日 : 2011年3月12日
場所 : 茨城県 日立市
津波の被害を受けた茨城県日立市久慈町付近(茨城港日立港区周辺)の様子を捉えた映像(震災翌日: 午後3時すぎ)
港湾のすぐ間近(海岸から約200メートル)を通る国道245号線、日立港入口の交差点付近に、取材スタッフの車両が差しかかる。
前方を行く自衛隊車両の後ろに従う形で、国道を南下すると、道路のあちこちに、波に流されたまま、路上に放置されたと思われる自動車が、多数点在していた(日立市みなと町付近)。
道沿いのフェンスも、波の力で変形・損壊していたり、路面も、波で運ばれてきたと思われる土砂で覆われていたり、車両が通行すると、乾いた泥が、土ぼこりとなって舞い上がる。
幹線道路から外れ、久慈4丁目の住宅地付近に入ると、大勢の自衛隊員らが、がれきの撤去作業を展開していた。
久慈交流センター前で、スタッフが徒歩で周囲を散策すると、住宅の壁に、高さ約1メートルほどにまで達した津波の痕跡が、はっきりと確認できた。
さらに、住宅地の奥(久慈3丁目方面)へと進むスタッフ車両。
住宅や商店が立ち並ぶ細い街路は、いたるところ泥だらけで、時折、片づけ作業をする住民らの姿も見える。
午後4時半ごろ、日立港区の北東部に隣接した久慈漁港付近を訪れ、高台から港内を一望すると、転覆し、船底を上に向けて港湾内に漂う船や、岸壁に乗り上げた船などが確認できる。
壊れた漁具も港内に数多く散在し、津波の恐怖を静かに物語っていた。
[映像中に登場するレポーターは、フジテレビジョン・寺尾伸幸記者]