撮影日 : 2011年3月11日
場所 : 茨城県 水戸市
地震直後、茨城県・水戸市内の様子を捉えた映像(震災当日: 午後3時ごろ) なお、震災当日・水戸市内の震度は6弱だった。
茨城県庁内の記者クラブでは、ロッカー類が倒れ、書類が散乱し、倒れたラックに引きずられたように、ファクスもあおむけに転がり落ちていた。
午後3時15分ごろ、災害対策本部が設置され、情報収集等に務める県庁の職員たちの動きは、あわただしさを増していた。
屋外にカメラを向ければ、庁舎玄関付近の多くのガラスが破壊され、粉砕された分厚いガラスの破片が山積。
県庁南大通り(県道50号線沿い)に出てみれば、停電のため、信号という信号の灯が消えた状況。大通り沿いの飲食店(「トーマスカフェ」: 水戸市米沢町)では、店のほとんどのガラス戸が倒され、店内に散乱したガラスや食器類が、地震による揺れのすさまじさを物語っていた。
2階から窓が落下したビル、倒壊したプロック塀、大きくはがれ落ちた屋根瓦など、市街地を回るにつれ、徐々に被害の大きさが浮き彫りになる。
信号灯が消えた影響で、道路も、いたるところで渋滞しはじめた。
日没後も停電は回復せず、街は暗闇に包まれる。
夜9時すぎ、偕楽園付近の県道30号線では、渋滞によって車が連なり、常磐線に架かる陸橋付近では、橋の端に大きな亀裂と段差が生じて、通行するのも危険な状況に。速度を落とし、車底をこすりながらも、かろうじて車が通過していくのだった。